愛知県は新型コロナウイルスの感染状況がどれほど危険なのかを示す指標について、「新規の感染者数」など基準となる数値を見直すことを決めました。

大村愛知県知事:
「第1波、第2波、第3波、内容がずいぶん変わっている。その時々に合わせて機動的に数値・指標を作っていくことが望ましい」

 大村知事はこのように述べ、感染状況を示す指標について基準の数値を見直すと発表しました。

 見直されるのは、基準となる項目のうち「新規の陽性者数」で、国が示している基準を元に見直し、最も厳しい「危険」=レッドゾーンが現行の40人から260人に引き上げられます。

 また重症者数についても、県内で確保した病床数が103床まで増えたことなどを踏まえ、レッドゾーンを現行の26人から50人にするとしています。

 現在の指標は、第1波の感染状況を元に今年7月に作られたもので、見直しの理由について大村知事は「感染者数が実態と大きくかけ離れていることや、入院患者を受け入れられる病床数が増えたため」としています。

 一方、大村知事は全体の指標としては引き続き「厳重警戒」であるとして、県民に対して年末年始の不要不急の行動自粛など、感染防止策を徹底するよう呼びかけています。