クリスマスイブに市議会の議場を使って、結婚式が行われました。

 愛知県大府市役所。普段は市議会の議場として使われている厳かなスペースに入場してきたのは、白無垢姿の女性。議場での結婚式です。

 市制50周年を記念して企画されたこの「議場挙式」。式を挙げた新郎・森陽介さん(27)と新婦・里帆さん(26)は、本来なら11月結婚式を行う予定でしたが、新型コロナの影響で中止に。

 そのタイミングでちょうど企画の募集を知ったといいます。

新婦の里帆さん:
「キャンセルしたタイミングで応募があったので、ちょうどいいご縁だなと」

新郎の陽介さん:
「本当に初めての経験で緊張しますけど、ありがたいなと」

 議場挙式を企画した理由は…。

大府市役所の担当者:
「この場っていうのは、誰もが入れる場ではない厳粛なところですので、こういった所で式をやって頂くというのは神聖かなと(企画した)」

 司会進行を務めた大府市の岡村市長。式の前には…。

岡村大府市長:
「(議会より)こちらの方が緊張します。初めての経験ですからね、ホントに…」

 参列者は2階の傍聴席も使用。ゆったりとした作りの議場は、密になることもなくコロナ対策も万全です。

 式の後は、市役所の職員らが総出で見送り、フラワーシャワーで2人の門出を祝いました。

新郎の陽介さん:
「議場ということで、普段入る機会はないですが、身も引き締まりましたし、挙げられて良かったと思いました」

新婦の里帆さん:
「たくさんの人に支えていただきながら、無事に終える事ができましたので感謝の気持ちでいっぱいです」

 珍しい「議場結婚式」、一生忘れられない思い出になったようです。