三重県では9日、新たに49人に新型コロナウイルスへの感染が確認されました。1日に確認された新規感染者数としては、2日連続で過去最多となりました。

 感染が確認されたのは、四日市市や桑名市などに住む10歳未満から90代までの男女49人です。このうち、桑名市の感染者が14人を占めていて、10歳未満から50代の男女6人は、すでに感染がわかっている男性の家族でした。

 東京から桑名市に帰省したあと感染が判明した男子大学生と一緒に食事をした、家族2人も陽性とわかりました。

 県によりますと、年末年始の帰省や家庭内での感染がほとんどを占めているほか、桑名市やいなべ市などの北勢地域では、外国人とみられる感染者がこの2日間の感染者全体の4分の1を占めているということです。

 四日市市では介護施設を利用していた80代男性の感染がわかり、市は男性が利用していた2か所の介護施設の利用者や職員など合わせて27人のPCR検査を進めています。

 また、入院していた90代女性が8日に亡くなり、新型コロナに感染した県内の死者は22人となりました。

 年明け以降、1日に確認される感染者数が相次いで過去最多になっていることを受け、鈴木知事は成人式について「式典後の大人数・長時間の会食は避けて、感染状況が落ち着いてから改めて集まってほしい」と呼びかけました。

 また、愛知県や岐阜県が国の緊急事態宣言の対象になった場合、県独自の「警戒宣言」を出して3県で連携して対策を取る方針です。

 9日時点の病床使用率は56.3%で、感染者数は1510人です。