愛知県は12日、新たに131人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表しました。県は13日、緊急事態宣言の対象に加えられる見通しです。また感染者9人が亡くなったことも発表されています。

 感染が確認されたのは、10歳未満から90代までの131人です。内訳は名古屋市が36人、豊田市と岡崎市が16人、豊橋市が13人などとなっています。

 瀬戸市の医療機関のクラスターは、新たに50代女性2人に感染が分かり、25人となりました。

 弥富市の海南病院のクラスターは、市内に住む70代男性が新たに陽性と分かり、44人となりました。

 また県の職員3人にも感染が分かり、このうち名古屋市千種区の愛知県精神医療センターに勤務する40代の男性看護師は、8日に38度の発熱があり、PCR検査を受けたところ、陽性と判定されました。

 男性看護師は病棟勤務で、患者への接触の有無や濃厚接触者について保健所が調査しています。病院内の運営には影響は出ていないということです。

 春日井市の児童自立支援施設・愛知学園の20代の男性職員は、7日に38度の発熱が出たことなどから医療機関でPCR検査を受けたところ、12日陽性と判定されました。

 男性職員と接触があった職員6人が自宅待機となっていて、このうち1人が発熱を訴えているため、PCR検査を受けました。また20人の入所児童らに体調不良を訴えている人はいませんが、全員PCRを受けています。

 12日は名古屋市に住む80代女性や40代男性、県内に住む90代女性や80代男性など感染者9人が亡くなったことも発表されました。愛知県内の新型コロナウイルスによる死者は288人になります。

 大村知事は12日、岐阜県の古田知事、三重県の鈴木知事とともに西村経済再生担当相と会談し、愛知・岐阜両県を国の緊急事態宣言の対象に加えるよう要請しました。

 関係者によりますと、国は13日に大阪府などとともに発令することで最終調整しています。

画像:NIAID-RML