岐阜県では、県独自の非常事態宣言の発令に伴い、一足早く12日から酒類を提供する飲食店に対し「午後8時までの営業」とさらなる時短を求めています。

 酒の提供も午後7時までに…。岐阜市の繁華街を取材すると変化が起きていました。

古田岐阜県知事:
「事業者への要請ということで、営業時間を午後8時までに短縮する。酒類の提供を午後7時までに短縮する」

 酒類を提供する飲食店への要請として営業時間を「午後8時まで」とこれまでより1時間短縮した岐阜県。12日夜、岐阜市の繁華街・玉宮を訪れました。

 人気の居酒屋「寅」。オーナーの恒川大昭さんは厨房に立っていましたが、店内に客の姿はありません。要請が強化されたのに伴い「時短」ではなく「休業」することに決めました。
オーナー:
「事実上、ご飯屋さんは営業してもいいけど、居酒屋は営業しないでくださいねと暗に指示されているような。うちらも(営業続けると)後ろめたさも出てくるので、懐事情もアップアップなんですけど泣くしかないかなと。(Q.1日4万円の協力金は?)ありがたいはありがたいが、お店の大きさによってかかる経費は、家賃なり人件費なり(違う)。そこまで考えてもらえるとさらにありがたいかな」

 この店だけではありません。玉宮には、期限の2月7日まで休業を決めた店があちこちに…。

 一方、時短で営業を続けると決めた店も頭を悩ませていました。

居酒屋「花串庵」のオーナー:
「これだけ来ないと思わなかった。ひどいものですね」

 玉宮で6店舗を展開する居酒屋グループのオーナー。県の要請に従い午後8時で店を閉めることにしましたが、結局数名しか来店しませんでした。

オーナー:
「ほとんど(客に)入っていただけないので、休まざるを得なくなるなと考えている。このままだとやっていても経費がかかるので…」

 そして午後8時、居酒屋の電気が一斉に消えました。

 一斉に街の灯りが消えた玉宮。かつての賑わいが戻るのはいつになるのでしょうか。