愛知県や岐阜県などへの緊急事態宣言の発令を受け、三重県は14日、独自の「緊急警戒宣言」を出しました。愛知県に近い北勢地域にある飲食店に、時短営業などを要請です。

 三重県は14日午前9時半からの対策本部会議で県独自の緊急警戒宣言を発出し、県外への不要不急の移動自粛や、緊急事態宣言が出された地域などからの三重県への訪問自粛を呼びかけました。

 このほか愛知県との人の行き来が多く、感染者が増加傾向にある桑名市、四日市市、鈴鹿市に限定したうえで、1月18日から酒類の提供や接待を伴う飲食店に午後9時までの営業時間の短縮を要請します。

 地元の商工会議所などと協議し、協力金は全期間応じた店舗ごとに1日あたり4万円、あわせて84万円を支払うとしています。

大村愛知県知事:
「県民、事業者の皆様にしっかりとお願いをさせていただき、周知をさせていただいて、オール愛知で新型コロナウイルス感染症を抑え込み、乗り切っていきたい」

 愛知県も、県としての対応を取りまとめた「緊急事態措置」を発表し、県民に対して生活に必要な場合を除く徹底した外出自粛などを要請しています。

 またテレワークなどによる出勤者数の7割削減を目標とし、午後8時以降の勤務の抑制も求めるとともに、1月18日からは全ての飲食店を対象に午後8時までの営業時間の短縮を要請します。

古田岐阜県知事:
「県民の皆さまには徹底した行動変容のお願いを、事業者の皆様には時短要請への協力など、感染防止対策の徹底をお願いする」

 岐阜県も14日、対策本部会議で、県としての「緊急事態対策」を決定し、16日から全ての飲食店を対象に午後8時までの時短営業を要請し、愛知県同様1日6万円の協力金を支払うとしています。

 各県の措置などの期間は、いずれも2月7日までとなっています。