三重県では21日、新たに33人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また20日夜から鈴鹿市の病院で少なくとも34人に陽性が確認され、県が200人規模の検査を進めることを明らかにしました。

 21日、感染したことが発表されたのは、四日市市や津市などに住む10歳未満から80代までの男女33人です。

 内訳は、津市で10人、鈴鹿市で5人、四日市市と伊賀市でそれぞれ4人、志摩市で3人、桑名市と亀山市と伊勢市でそれぞれ2人、尾鷲市で1人です。

 このうち、津市の70代から80代の男女7人はいずれも津市の武内病院の入院患者です。この病院ではすでに職員3人の感染が確認されていることから、県は32例目のクラスターとしました。

 また20日は入院していた90代の女性が亡くなりました。

 一方、21日に公表された33人には含まれていませんが、県は鈴鹿市にある鈴鹿中央総合病院の整形外科で、職員や入院患者少なくとも34人に陽性が確認されたことを明らかにしました。

 20日夜に看護師の感染が確認され、患者などの検査を進めたところ、病院内で感染が広がっていることがわかったということです。

 県は職員や入院患者合わせて200人規模の検査を進めていて、病院での感染者は22日以降の発表に計上したうえで、新たなクラスターに認定する見通しです。

 鈴鹿中央総合病院は院内で複数の感染者が出たことを受け、2月2日までの整形外科の初診外来を中止するほか、新規入院や急を要しない手術を延期しています。

 三重県の21日時点での病床使用率は53.5%で、感染者は1870人になりました。

画像:NIAID-RML