新型コロナウイルスに感染し死亡した岐阜県各務原市の男性が、自宅で容体が急変し、心肺停止の状態になったものの搬送先が見つからず、病院に搬送されるまでに3時間かかっていたことが分かりました。

 岐阜県などによりますと、各務原市の70代の男性は1月19日の夜に、新型コロナウイルスの感染が確認され、自宅で入院を待っていましたが、翌日の未明に容体が急変しました。

 家族から通報を受けた消防や保健所が搬送先の病院を探しましたが、調整がつかず、男性は心肺停止となり、病院に搬送されたのは通報からおよそ3時間後だったということです。

 男性は搬送先の岐阜市内の病院で死亡が確認されました。

 岐阜市や各務原市周辺の病床使用率は、20日時点で81%とひっ迫していました。

 岐阜県の古田知事は22日午後会見を開き、「3時間が長かったかどうか、専門家と議論し実態を検証したい」と話しました。

画像:NIAID-RML