三重県では22日、1日に確認された人数としては最多の54人に新型コロナウイルスへの感染が確認されました。このうち37人が鈴鹿市の総合病院に関連する感染者です。

 感染がわかったのは、津市や伊賀市などに住む10歳未満から90代の男女54人です。

 このうちの37人は鈴鹿中央総合病院で整形外科の病棟に勤務する看護師や入院患者などで、20日に女性看護師に感染が確認された後、次々と感染が判明しましたが、感染経路は特定できていないということです。

 県は病院内で感染が広がったとみて、県内33例目のクラスターとしました。同じ病棟の残りの入院患者4人の検査を進めるとともに、他の病棟にも感染が広がっていないか調査しています。

 また四日市市では、家族が感染してPCR検査を受けた女子中学生に感染が確認され、家族の感染が分かる前に登校していたことから、市は学校の生徒や教職員合わせて35人の検査をしています。

 また、入院していた90代の男女2人が21日に亡くなり、県内の死者は27人になりました。

 三重県の22日時点の病床使用率は55.5%で、感染者は1924人になりました。

 病院で一度に37人の感染者が出たことを受け、鈴木知事は「仕事中の感染対策は徹底されているものの、休憩中や昼食などの場面で対策ができていないこともある」として、改めて対策の徹底を呼びかけました。