愛知県は28日、新たに244人が新型コロナウイルスに感染したことがわかったと発表しました。

 大村知事は記者会見で2月7日までの国の緊急事態宣言について「病床使用率などが下がらないと解除に向けては容易ではない」と述べ、引き続き県民に対し感染防止対策の徹底を求めています。

 感染が判明したのは10歳未満から90代までの244人です。内訳は名古屋市が84人、豊橋市が40人、豊田市が25人、岡崎市が14人、西尾市が11人などとなっています。

 クラスター認定されている岡崎市の高齢者施設では、女性職員1人と利用者の男女4人が新たに感染したことがわかりました。このクラスターは19人になりました。

 また豊橋市では、市内の高齢者施設で利用者ら12人に感染がわかりました。この施設ではこれまでに14人の感染がわかっていて、県が29日にもクラスターに認定する見通しです。

 豊田市では、市内の介護施設を利用する80代から90代の男女5人が感染したということです。この施設ではこれまでに6人に感染がわかっていて、29日にもクラスターと認定される見通しです。

 また28日は豊田市の70代男性や西尾市の80代男性など高齢者ら9人が死亡したと発表され、県内の死者は388人になりました。

 国の緊急事態宣言の対象に愛知県が加えられてから2週間になり、県内の7日間平均の新規感染者は208.1人と解除の目安となる260人を下回っています。しかし、病床使用率は63%、重症者用の病床使用率も52%と、ともに解除の目安となる50%を上回っています。

 大村知事は28日の記者会見で、「ここが減らないと解除に向けてはなかなか容易ではない」とした上で、「数値が減ってくれば段階的に解除したい」と述べ、引き続き県民に対し感染防止対策の徹底を求めました。

画像:NIAID-RML