新型コロナウイルスのワクチン接種は早ければ2月下旬から医療従事者への先行接種が始まる見通しですが、愛知県の担当者は29日、県での接種開始は3月中旬にずれ込むとの見通しを示しました。

 愛知県庁では29日に「ワクチン接種推進本部」の会合が開かれました。終了後、県の感染症対策局・榊原徹技監はワクチン接種開始の時期について「医療従事者向けの接種は3月中には始めて、それに遅れて高齢者向けが4月以降になるのかなと考えている」と述べました。

 政府は、早ければ2月下旬に医療従事者への先行接種を始め、一般には優先対象とする65歳以上の高齢者への接種を3月下旬から始める見通しを示していました。

 しかし、取材に応じた愛知県の担当者は国から細かいスケジュールの連絡が「ない」とした上で、県では医療従事者への接種開始が3月中旬にずれ込み、高齢者への接種は4月ごろになる見通しを示しました。

 また政府は集団接種の方針を示していますが、県はかかりつけ医による個別接種も組み合わせることを視野に入れ検討を進めています。