新型コロナの影響で、去年史上初の「開催中止」となった春のセンバツ高校野球。29日、今年の出場校が決まりました。

 東海3県からは、いずれも去年選ばれながら出場できなかった愛知の中京大中京と、岐阜の県立岐阜商業の2校が選出されました。

県立岐阜商業の鍛治舎監督(去年):
「私たち大人の手で球児たちの夢を潰してしまったなと。選手たちにどう言って説明したらいいんだろうと、言葉も見つからない状況でした」

 去年、新型コロナの影響で史上初の開催中止となった春のセンバツ高校野球。出場が決まっていた県立岐阜商業の鍛治舎巧監督は、やり場のない悔しさを口にしていました。

 そして今年のセンバツ出場校が決まる29日、岐阜県立岐阜商業高校では…。

県立岐阜商業の古田校長:
「(電話の相手に対して)謹んで、そしてありがたくお受けいたします。ありがとうございます」

 去年に続き、県立岐阜商業の出場が決まりました。1年越しのセンバツ、室内練習場で待つ選手たちに鍛治舎監督から出場決定の報告が…。

鍛治舎監督:
「みんなおめでとう!本来ならね、2年連続でセンバツへの推薦出場が決まったということで、嬉しさが大きいんだけれども、浮かれてばかりはいられない。コロナウイルスに打ち勝って、大会ができるんだということを立証する大会でもあります。全国の皆さんに勇気と元気をお届けする。がんばろう!以上」

県立岐阜商業の高木主将:
「日本一ということが目標なんですけど、(去年)3年生の先輩たちが目の前で悔しい思いをしているのを自分たちは見てきた。今も一緒に練習に付き合ってくれている3年生なので、しっかり甲子園の舞台で、結果で恩返ししたいなと思います」

 東海3県からはもう1校。愛知の中京大中京が去年に続き、出場を決めました。

中京大中京の 高橋監督:
「1年間いろんなことを経験させていただいて、本当に今、こういった形の中でもできることをしっかり準備をして臨みたいですし、とにかくやらせていただけることに感謝の思いを持ってですね、しっかり準備していきたいと思います」