三重県では2日、新たに29人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。志摩市では新たに別のカラオケ喫茶でクラスターが発生しました。

 感染がわかったのは志摩市や津市に住む10歳未満から80代の男女29人です。

 このうち、志摩市の60代から80代の男女8人は市内のカラオケ喫茶の利用者と店の従業員や経営者です。

 すでに感染がわかっている70代男性がこの店を利用していたため、男性と同じ日に店に来た常連客などを検査をしたところ、8人全員の陽性が判明し、県内38例目のクラスターになりました。

 また、感染した利用客と同居する家族で、県立志摩病院の女性看護師の感染も確認されましたが、病院の職員など63人の接触者の検査はすべて陰性だったということです。

 志摩市では、1月31日にも別のカラオケ喫茶がクラスターになっているため、県は2つの店の関連などを調べています。

 クラスターになっている鈴鹿中央総合病院でも新たに入院患者など男女4人の感染が確認され、この病院での感染者は76人になっています。

 4人の中には感染者が出ていない病棟へ応援に入っていた看護師も含まれているため、県は看護師が勤務していた病棟の入院患者など66人も追加で検査をしています。

 三重県の2日時点での病床使用率は46.1%で、感染者は2220人になりました。

 愛知県や岐阜県などに発令されている緊急事態宣言は、3月7日まで延長されることが決まりましたが、三重県も県独自の緊急警戒宣言を延長する方針で、今週中にも対策本部会議を開いて具体的な措置の内容を示すことにしています。