建国記念の日は、良く晴れた一日となりました。緊急事態宣言下、東海3県の観光地はどんな様子だったのか取材しました。

 空からの撮影で見えてきたのは、愛知県渥美半島の先端…。

(リポート)
「黄色い景色が見えてきましたね。海の青、そして菜の花の黄色、鮮やかなコントラストです。綺麗ですね」

 広がっていたのは、黄色のじゅうたん。田原市では1月から『菜の花まつり』が開かれています。一面を黄色く染め、今が見ごろですが、今年は緊急事態宣言の期間と重なり、人気の菜の花摘みや、キッチンカーの出店などのイベントがすべて中止となりました。

(リポート)
「みなさん他の方とは距離をしっかりととって、この春の景色を楽しんでいます。例年、期間中には約17万人が訪れる人気のイベントなんですが、やはり今年は人出が少ないですね。祝日ですが仕方がないです」

 一方、名古屋の東山動植物園。祝日ということもあり多くの人の姿が…。

来園者:
「人が思ったより多かったんですけど、そんなに密にはなっていないので」

別の来園者:
「外なのでいいかなというのはありましたけど」

 皆さん、基本的なコロナ対策を行いながら、楽しんでいるようでした。

 動物園の人気者・キリン。首元には間もなくやってくるバレンタインデーにピッタリの「ハート模様」があります。いつもならこの時期、飼育員とハートを探すバレンタインイベントを開催。しかし今年は、密を避けるため中止となりました。

 またバレンタインデーを前に、ジェイアール名古屋タカシマヤで開催中のアムール・デュ・ショコラには、とっておきの一粒を求めて多くの人が集まっていました。会場には150ブランド2500種類のチョコレート。それでも人出は例年と比べると…。

来場者:
「去年はぶつかったりとかしていましたけど、今年はそういうのもないので、密は回避されてるのかなと思います」

 会場に入れる人数を、例年の4割に制限するなどの対策をとっているということです。

 多くの人が訪れる観光地や店がある一方、名古屋きっての観光地である名古屋城は、他県からやってくる観光客もおらずガランとしていました。分かっていながらも寂しそうなのが、「おもてなし」したくても出来ない、武将隊です。

名古屋おもてなし武将隊の徳川家康公:
「このはやり病の影響で少ないは少ないがの、少しばかり戻ってきた感はある。名古屋城にてゆるりと過ごせば、心も晴れるじゃろう」

 続いて空から向かったのは、岐阜県の雪山。

(リポート)
「まぶしいくらいの雪景色です。上空から見ていると、生クリームをまとったケーキのようにも見えます」

 郡上市高鷲町のスキー場「ダイナランド」。

(リポート)
「(ゴンドラは)窓がしっかり開いていますね。換気を意識しているようです。建物の中やリフトやゴンドラの中では、マスクの着用をお願いしているそうです」

 広大なゲレンデは例年よりお客さんが少ないため、いっそう広く見え、みなさんスイスイと気持ちよさそうに楽しんでいました。

 最後は三重県伊勢市。神宮参道の「おはらい町」には大勢の観光客の姿が。

干物店の人:
「(今日の人出は)ここ最近では多い。みなさんだんだん我慢の限界にきたんじゃないですか」

 このところ土日や祝日でも人出は少なかったということですが、11日は天候に恵まれたせいか、久しぶりの大賑わいだったということです。