新型コロナのワクチン接種は、間もなく医療従事者への接種が始まり、高齢者は早ければ4月からと言われています。

 三重県桑名市は15日、高齢者は集団接種を行わず「かかりつけ医」で接種する独自のプランを発表しました。

 高齢者は「かかりつけ医」で。15日に市独自の「桑名市モデル」と名付けたワクチン接種プランを発表した桑名市の伊藤徳宇市長。

 桑名市は高齢者に対し集団接種を行わず、それぞれのかかりつけ医で個別接種する体制を整えたといいます。

伊藤桑名市長:
「接種を受ける方も医師にとっても、一番いい形の接種体制がとれたのではないかと思っています。市民の皆さんが安心して接種できる環境が整うだろうということで大変うれしく思っています」

 桑名市モデルでは、国から届いたワクチンは市役所などで一旦保管し、市内のおよそ70の医療機関に予約が入り次第、郵送でワクチンを届け、高齢者はかかりつけ医で接種を受けることができます。

 桑名市によりますと、各医療機関にワクチンの保管に必要なマイナス75度を保つ超低温冷凍庫は設置されていませんが、一般的な冷蔵でも5日間は保管可能だということです。

 一方、15日はそのワクチンを巡り、全国知事会の特別対策チームの会合がオンラインで開かれました。

鈴木三重県知事:
「日本全部がしっかり早期接種を完了しないと、正常な社会経済活動は戻ってきません」

 会合でチームの発起人ともなっている三重県の鈴木知事は、国に対して医師の確保や財源などの情報を早急に提供するよう求めていく考えを示しました。

 対策チームでは今後、各自治体の取り組みや課題を共有する方針です。ワクチンは三重県内4つの病院には今週中にも届くとみられ、近く医療従事者への先行接種が始まります。