東海地方でも先週から、医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン先行接種が始まりました。ワクチン接種で心配なのは、程度の差もありますが副反応です。接種した医師が、自身の接種後の様子について話しました。

 医療従事者への先行接種が行われている名古屋医療センター。院長である長谷川好規医師は、2月19日にワクチンを接種しました。

名古屋医療センターの長谷川院長:
「翌日は動かすと『あ、痛いな』という筋肉痛のような。全身の筋肉痛じゃなくて、その部位だけちょっと痛みを感じるな、重いなという感じです。今朝はもうほとんど何も感じません」

 接種した翌日には軽い痛みを覚えましたが、今のところ目立った副反応はありません。

 名古屋医療センターでは接種した78人のうち、接種後30分間の経過観察中に、看護師と事務のスタッフあわせて2人が頭痛や倦怠感を訴えましたが、30分以内に解消。また翌日には看護師が発熱し、医師が倦怠感を訴えましたが、症状は軽く国に早急な報告が必要な副反応は出ていないということです。

長谷川院長:
「看護師さんや医師達が一斉にワクチン接種を受けて発熱をすると、そこの病棟が成り立たなくなります。それが一番の懸念材料でしたけれども、今回は78分の1の発熱っだたので2%ないですね。診療に影響を与えずに、ワクチン接種一回目が終えられたのかなと思います」

 気になる接種後の経過…。先行接種した医療従事者は、日々の体調変化を記録することになっています。

長谷川院長:
「日誌をつけることになっています。私もこういう風につけています」

 体温を計測するほか、頭痛などの症状がないか専用の用紙に記入します。

長谷川院長:
「ワクチンを接種することによって、社会の免疫ができてくると思います。そうすると、コロナ対策も大きく進むと思いますので、安心して国民の皆さんが沢山受けていただけるような状況になることを期待しています」

 名古屋医療センターでは3月11日までに1回目の接種を終え、順次2回目の接種を行うことにしていて、切り札となるワクチン接種で状況が改善されることに期待しています。