新型コロナのワクチン接種が4月から始まるのに向けて、東海地方でも各地で接種の訓練が行われています。接種に必要なクーポン券の印刷も始まりました。

 2日午後、岐阜県下呂市で行われたワクチン接種の訓練。65歳以上の高齢者を対象に集団接種を行う想定で、医師や市長らおよそ100人が参加しました。

 訓練では、受付での問診表確認から接種後の経過観察、さらに副反応などがあった際の救急対応まで、一連の流れを確認しました。

下呂市の担当者:
「改善点は沢山あると思いました。予診表のチェックのところが非常に混み合いましたので、そちらをスピーディにより安全にやっていくことと、密を避けるような対策をとることが必要ではないかな」

 岐阜県大垣市の印刷会社「サンメッセ」の工場では、機械から次々と封筒が…。ワクチン接種のクーポン券の印刷が始まりました。

(リポート)
「封筒の中を見ますと、こちらは見本になりますが、ワクチン接種1回目、そしてワクチン接種2回目という風に、クーポン券が入っています」

 ワクチンは2回の接種が必要ということで、クーポン券にもそれぞれの印字がされています。封筒の中には、ほかにも「ワクチン接種のお知らせ」と書かれた接種の場所や予約の方法が説明されている紙と、会場での密を避けるため、あらかじめ体調などを書き込んで持っていく予診票が同封されていました。

サンメッセの担当者:
「320万人程のお手伝いをさせていただいております」

 この会社では、愛知や岐阜などの28市町村向けにおよそ320万人分を印刷するということで、2日はそのうちのおよそ2400通の作業が行われました。

サンメッセの担当者:
「(作業は)4月の半ばくらいまで続くと思います。これがないと、このコロナ禍を打破できないと思っていますので、全力を挙げて会社としても取り組んでいきます。まだコロナワクチンが十分に行き渡るか分からないので、なるべく早く弊社としてもお届けをして、自治体さんと相談しながら取り組んでいます」