三重県では3日、新たに男女4人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また、県はワクチンの住民接種に向けて、三重病院が開発したアプリで集めた副反応のデータを、県民向けに公開する考えを示しました。

 感染がわかったのは、菰野町といなべ市の10歳未満から50代の男女4人です。

 このうち、いなべ市の10歳未満の女の子と菰野町の50代の保育士の女性は、すでに感染がわかっている保育園児の男の子と同じ保育園で、濃厚接触者としてPCR検査を受け、陽性が判明しました。

 県はこの保育園のほかの職員や園児ら全員の検査を行いましたが、陰性が確認されたということです。

 またクラスターになっている、いなべ市の別の保育園で、感染した職員と同居する20代と30代の男女2人の陽性が確認されました。

 一方、重症で入院していた70代の女性が2日に亡くなり、県内の死者は55人になりました。3日時点の病床使用率は31.1%で、感染者は2531人になりました。

 三重県へのワクチンは医療従事者向けの優先接種用のものが3月6日に6箱届き、9つの病院で来週以降、随時、接種が始まる予定で、住民接種用は4月5日の週に届く見通しです。

 また、鈴木知事は会見で三重病院などが開発したワクチンの安全性調査アプリ「COV-Safe」で収集した医療従事者の副反応のデータを、住民のワクチン接種に向けて、今後県のホームページなどで公開していく考えを示しました。