名古屋市は12日、新たに20人に新型コロナへの感染が確認されたと発表しました。会食や旅行をしたという20代の感染者が3月に入り目立つようになっているということで、市は「危険なサイン」と警戒しています。

 市が新たに新型コロナへの感染を発表したのは、10歳未満から80代の20人です。

 愛知県では11日までに名古屋市の高齢者施設で、利用者や職員あわせて22人に感染が判明し、県はこの集団を12日クラスターに認定しましたが、さらに80代の女性利用者にも陽性がわかりました。

 12日は入院していた80代の男性が亡くなったことも発表され、名古屋市の死者は260人になりました。

 市によりますと、市内の感染者数は下げ止まる傾向にありますが、2月まではほとんど見られなかった会食や旅行をしたという20代の感染者が3月になって目立つようになっているということです。

 これまでも20代の感染者が増えると、その家族へ、そしてクラスター化しやすい高齢者施設などへと広がり、感染が急拡大してきたことから、市は「危険なサイン」として若者に対し、会食などは控えるよう呼びかけています。