三重県では19日、新たに8人への新型コロナウイルスの感染が確認されました。また医療従事者向けの優先接種で、20代の女性が県内で初めてアナフィラキシー症候群になったとみられます。

 感染がわかったのは、四日市市や鈴鹿市などに住む10歳未満から50代の男女8人です。

 このうち四日市市の高校に通う男子生徒は、すでに感染がわかっている別の生徒と同じクラスで、接触者として検査を受け陽性が判明しました。男子生徒は無症状で、16日と17日に登校していて屋内のクラブ活動などをしていたため、市は学校の生徒ら合わせて39人を追加で検査しています。

 また保育園に勤務するパート職員の50代女性への感染も確認され、市は女性が勤務していた保育園の園児らなど19人の検査をすることにしています。

 19日は重症で入院していた80代男性が18日に亡くなったことが発表され、県内の死者は66人になりました。

 三重県の19日時点の病床使用率は19.6%で、感染者は2620人になりました。

 さらに鈴木知事は19日の会見で、医療従事者向けの優先接種を16日に受けた20代の女性が、接種から50分後に倦怠感症状などが出て呼吸困難になり、一時入院したことを明らかにしました。

 女性には慢性扁桃炎の基礎疾患があったということで、厚生労働省から認定されると、県内で初めての新型コロナのワクチン接種に伴うアナフィラキシー症候群になります。