三重県では23日、新たに7人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また、変異ウイルスに新たに5人が感染したことがわかり、県は今後陽性患者の40%以上に変異株の検査を実施する方針を明らかにしました。

 感染がわかったのは、津市や桑名市に住む20代から80代の男女7人です。このうち津市に住む40代と80代の男女3人は県立一志病院の看護師や入院患者で、一度PCR検査で陰性でしたが、その後の健康観察で再検査して陽性が判明しました。

 この病院ではすでに入院患者など2人が感染していて、同じ病棟での感染者が5人になったため、県内46例目のクラスターとして県が調査を進めています。一志病院はクラスターの発生を受け、4月4日まで新規の入院患者の受け入れなどを停止しています。

 津市の50代女性は市立保育園の職員で、20日に熱があり、翌日にはさがりましたが、その後、検査を受けて感染がわかりました。県は保育園の同僚の職員6人などの検査を進めています。

 三重県の23日時点の病床使用率は17.9%で、感染者は2636人です。

 また20代2人、30代と40代と50代1人ずつの合わせて5人に変異ウイルスの感染が確認されました。県は性別は公表していません。

 いずれも3月中旬に陽性が判明した患者で、県が陽性患者13人の検体で変異株検査をしたところ、5人の感染がわかりました。5人とも海外への渡航歴や不特定多数との接触はないということです。

 変異ウイルスへの感染が増えていることを受け、県はすべての陽性患者の40%以上で変異株の検査を実施する方針を明らかにしました。