今年のお花見も桜の下での宴会はお預けとなりましたが、名古屋の名所には25日から、桜を見ながらグルメが味わえるスポットが登場しました。

 名古屋きっての花見スポット・鶴舞公園。まもなく満開を迎えるおよそ750本の桜が、公園内を彩っています。

 去年は新型コロナの影響で、自粛が求められた鶴舞公園での花見。25日は、2年ぶりとなる公園の桜を楽しむ人の姿が見られました。

花見客:
「見るだけしかできないですけど、それでも外出が少しでもできて良かったと思います」

 戻ってきたのは花見客だけではありません。

(リポート)
「トラックがずらりと並んでいます。これはキッチンカーですね。準備が始まっています」

出店者:
「去年コロナで中止だったので、今年やるということで喜んでいます」

 出店したのはおよそ70台。キッチンカーグルメ愛知ナンバーワンを決めるグランプリで準優勝したこともある、豚骨スープで生地を練ったたこ焼きや、甘みの強い北海道産の男爵イモを使ったフライドポテトなど、噴水の周りは大きなグルメエリアとなりました。

 しかし、キッチンカーのグルメを楽しむ際には注意が必要です。

(リポート)
「すぐにいただきたいんですが、今年は食べ歩きが禁止です。この椅子の並んだスペースで、今年はグルメを楽しむことになっています」

 新型コロナ感染対策のため、公園内での食べ歩きは禁止されていますが、桜を見ながらグルメを楽しめるよう飲食スペースを設置。400脚の椅子が用意されていました。

 コロナ禍での新たな花見の様式。鶴舞公園でも、飲酒を伴う宴会や大人5人以上が集まっての飲食禁止など、色々なルールが設けられています。

 一カ所に立ち止まらず散策しながらの花見が推奨され、レジャーシートを敷く場合も大きさは2メートル四方以下、時間も30分を目安にと決められています。

花見客:
「みんなマスクをしてかなり対策しているようですし、敷物を敷いている方もいないし、みんな考えられているんだなと思いました」

別の花見客:
「きれいな花も見れたので良かったかなと思います」

 鶴舞公園の担当者によると、園内の桜は27日ごろ満開を迎えるということです。