新型コロナウイルスのワクチン接種にあたっては、自治体から送られてくるクーポンと予診票が必要になります。

 この予診票は、事前に調べておかないと記入に困る項目もあるので注意が必要です。

 どの自治体も予診票は、内容は厚生労働省の指針に沿って作成されています。

 まず住所・氏名・生年月日・年齢などの記入欄があり、診察前の体温を書き込む欄もあります。そして、その下が質問事項になっています。

「説明書を読んで、効果や副反応などについて理解しましたか?」などの質問に対して「はい」か「いいえ」で答えるようになっています。

 また「アレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがありますか?」という質問や「これまでに予防接種を受けて具合が悪くなったことはありますか?」という質問があります。

 こうした質問は、接種の直前でも答えることができますが、中にはそうもいかない項目もあります。病気や治療に関する質問です。

「現在、何らかの病気にかかって治療(投薬など)を受けていますか?」「心臓病・腎臓病・肝臓病・血液疾患・血が止まりにくい免疫不全など、病名と治療内容」を尋ねられます。何もなければ「いいえ」と答えればいいものの、治療中であれば記入が必要です。

 さらに、治療中の場合は「その病気を診てもらっている医師に今日の予防接種を受けてよいといわれましたか?」という項目があります。こちらも「はい」か「いいえ」で答えますが、当日では確認できない項目なので、事前に治療を担当する医師に聞いておく必要があります。

 その上で、接種までに記入を終え、接種券(=クーポン)と記入済みの予診票を持って接種に臨むことになります。自治体によっては、お薬手帳の持参も勧めているところもあります。