三重県で新型コロナウイルスのワクチンを接種した医療従事者の20代女性に、痒みなどの症状があらわれました。女性は回復しましたが、今後厚生労働省がアナフィラキシーかどうか判断するということです。アナフィラキシー症候群の発生は県内4例目です。

 県によりますと、女性は3月27日にワクチンを接種した後、およそ20分後に首の周辺から両腕の上腕にかけてかゆみがあり、発疹もあったということです。また、腕や指先が冷たくなり、循環不全も認められたことから担当医がアナフィラキシーと判断し、アドレナリンを注射しました。女性の症状は回復し、入院もしていないということです。

 女性は気管支喘息と、てんかん発作の基礎疾患があったということです。 

 三重県では31日までに、新型コロナワクチンの優先接種を16909回行っていて、アナフィラキシー症候群の発生は4例目となります。

 女性の症状がワクチン接種によるアナフィラキシー症候群かどうか、今後厚生労働省の審議会で判断されます。