愛知県では2日、新たに144人に新型コロナウイルスの感染が確認されました。

 感染が判明したのは10歳未満から80代の144人で、1日に確認された新規感染者数が100人を上回るのは、2月10日以来51日ぶり、140人を上回るのは163人だった1月29日以来63日ぶりです。

 豊田市では過去最多の40人に感染が確認されました。このうち、10代から40代の35人は3月1日に従業員5人の感染が確認されていた市内にある製造業の事業所の従業員で、市はクラスターに認定しました。この事業所では1日から稼働を停止しているということです。

 名古屋市では、入院していた80代と90代の男性が亡くなったことも発表され、県内の死者数は586人となりました。

 大村知事は2日の会見で「人の移動とともに波及・飛び火してきている」と述べ、東京や大阪から就職や進学、転勤などで人が動くことで感染が広がっているとの見方を示しました。

 その上で、「ただちにまん延防止等重点措置を国に要請する状況ではない」としながらも、感染状況の指標がステージ3に近づけば要請を検討するとし、「そうならないように感染防止対策の徹底を」と県民に呼びかけました。