3月に16年ぶりに地上へ降り立った「名古屋城の金のシャチホコ」が6日、故郷を離れ150年ぶりの旅に出かけました。

(リポート)
「今、大きな大型トレーラーが道の駅に入ってきました。金のシャチホコがのせられています」

 トレーラーの荷台に乗り名古屋城から5時間ほどかけて金シャチがやってきたのは長野県木曽町の道の駅。シートを外して荷台に乗ったままお披露目です。

女性:
「こんなに近くで見られると思ってなかった。本当にうれしかった。大感激です」

別の女性:
「冥土の土産です」

 名古屋城の金シャチが愛知県の外に出るのは、オーストリアで1873年に開かれたウィーン万博以来のこと。今回、およそ150年ぶりの旅先として訪れた木曽町はかつて尾張徳川藩の領地だった場所です。

 戦争で焼失する前の名古屋城天守には、木曽ヒノキが多く使われていました。尾張名古屋の城を支えた木曽ヒノキ。金シャチに会いに来た地元の人は…。

男性:
「この町とはつながりがあるからね、色々な意味で。(来てくれて)よかったですよ」

別の男性:
「地元をリスペクトしてくれているところが嬉しいです。昔の人の、運び出すこともすごいですし、とにかく誇りですね」

 2018年に復元した本丸御殿にも木曽ヒノキがふんだんに使われ、今でも名古屋城とこの地は深い縁で結ばれています。

 金シャチは1時間ほど木曽で過ごした後、岐阜県中津川市の道の駅にも移動し、地元の人たちと交流。

 短いながらもドライブ旅を満喫した名古屋城の「金のシャチホコ」。早くも6日には名古屋に戻り、4月10日からは名古屋・栄のミツコシマエヒロバスに登場します。