三重県では8日、新たに28人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また、これまでの患者3人に変異ウイルスの感染がわかりました。

 新型コロナウイルスの感染が新たにわかったのは、四日市市や松阪市などに住む10代から90代の28人です。

 このうち松阪市の70代と90代の男女4人は、松阪市民病院の入院患者などで、病棟の入院患者に感染者が出たため検査をしたことろ、陽性が判明しました。この病院での感染者は8人になったことから、県は52例目のクラスターとして、残りの入院患者7人の検査を進めています。

 また、四日市市などに住む30代から50代の男性3人は、キオクシア四日市工場に勤務していて、発熱などの症状が出て検査をしたところ陽性が判明しました。この工場での感染者はこれで8人となり、県が9日にもクラスターとして発表する見通しで、四日市市などは工場の従業員約330人の検査をすることにしています。

 一方、8日は3月下旬に新型コロナの感染が判明した20代と30代の男女3人に、変異ウイルスの感染がわかりました。いずれも海外への渡航歴や不特定多数との接触はないということです。

 三重県の8日時点の病床使用率は42.3%で、感染者は2910人になりました。

 鈴木知事は8日の会見で県内で行われた聖火リレーについて、「リレーを止めなければならない密集はなかったものの、一部で混雑になったのは事実」としたうえで大音量での演出に対して「感染対策と地域の皆さんの気持ちへの配慮をしてほしい」と苦言を呈しました。