三重県では9日、新たに17人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また変異ウイルスに新たに2人が感染していたことが判明しました。

 新たに新型コロナウイルスの感染がわかったのは、四日市市や桑名市などに住む10歳未満から70代の男女17人です。

 このうち、四日市市の20代から50代の男女5人は、クラスターになっているキオクシア四日市工場の従業員で、すでに感染がわかっている従業員と同じフロアで働いたため検査を受けたところ、陽性が判明しました。この工場での感染者は県外の感染者の従業員1人を含めて14人になりました。

 また、クラスターになっている松阪市民病院でも元入院患者で70代男性の感染がわかりました。この病院での感染者は9人になり、県は残り3人の検査を進めています。

 一方、変異ウイルスに20代の男性2人が感染していたことが発表されました。2人は3月下旬から4月上旬にかけて陽性が判明した患者で、いずれも海外への渡航歴や不特定多数との接触はないということです。

 三重県の9日時点の病床使用率は40.1%で、感染者は2927人になりました。病床使用率が4割を超え、県の指標では警戒レベルに達していることを受けて、鈴木知事は「大変危機感を持っているが、『まん延防止等重点措置』の適用を要請する段階にはない」としています。