新型コロナのワクチンで、高齢者への優先接種が12日から全国で始まり、東海3県でも三重県津市や岐阜市などで接種がスタートしました。

 津市河芸町の介護老人保健施設「いこいの森」では、午前10時過ぎに、入所する80代の女性がワクチン接種を受けました。

 津市での優先接種は、まず市内6か所の高齢者施設の入所者およそ480人から始め、そのほかの高齢者には5月中旬以降に開始する予定です。

いこいの森の東施設長:
「期待感しかないです。病床の逼迫を防ぐためにもですね、高齢者施設での早期のワクチン接種は、本当に必要だと思います」

 三重県では四日市市でも、小山田記念温泉病院や周辺にある高齢者施設8か所で、12日から入所者やスタッフへの接種が始まっています。

 また、岐阜市では12日朝、高齢者施設「寺田ガーデン」にファイザー社製のワクチン50人分が届けられました。

 岐阜市では、12日から市内5つの高齢者施設で順次接種が始まり、一般の高齢者については5月22日から接種を始めるとしています。

岐阜市の担当者:
「クラスター発生の面を含めまして、こういった施設から優先的に接種をと考えております。順番はありますが、希望される皆さんに全員接種できるように、準備を進めてまいりますので」

 三重県では、12日の接種によるアナフィラキシーショックなどの重い副反応は、これまでのところ確認されていないということです。

 このほか愛知県での接種は、名古屋市で「中区在住の80歳以上」を対象に14日からスタートします。