三重県では15日、新たに26人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また、変異ウイルスには男女3人の感染が判明しました。

 新型コロナウイルスの感染がわかったのは、四日市市や亀山市などに住む20代から80代の26人です。

 津市の40代男性と鈴鹿市の50代男性は、県内の同じ製造業の工場で働いていて、それぞれに症状が出たため検査を受けて陽性が判明しました。この工場での感染者は3人になり、県は残りの従業員100人程度を検査する方針ですが、一部の人はすでに体調不良を訴えているということです。

 大紀町の20代男性は、これまでに感染がわかっている友人と車の中で会話をしていたため、検査をしたところ、陽性が判明しました。この男性は、4月10日に会社の同僚ら十数人で2時間ほどにわたり食事会をしたということで、県は食事会の参加者の検査をしています。

 四日市市の80代女性は、市内の介護施設の入所者で12日に高熱が出たため、検査をして感染が判明しました。市はこの施設の入所者と職員、合わせて40人余りを検査することにしています。

 また、四日市市にある別の介護施設でも50代の女性職員に感染が確認され、同僚の職員30人余りを検査をしています。

 15日は新たに20代から50代の男女3人に変異ウイルスの感染がわかりました。3人とも4月上旬に陽性が判明した患者で、海外への渡航歴や不特定多数との接触はないということです。

 三重県の15日時点の病床使用率49.0%で、感染者は3075人になりました。

 鈴木知事は15日の会見で「この金曜・土曜の感染状況や病床使用率などをみて、県独自の緊急警戒宣言の発出も視野に検討したい」としています。