先週から始まった高齢者への新型コロナのワクチン接種。東海3県で唯一、ワクチンを打つ対象を「抽選」で決めた愛知県春日井市でも、19日から接種が始まりました。

 春日井市でも始まった高齢者向けのワクチン接種。会場に来た50人が手に持っているのは「当選の通知書」です。

 施設の入居者や80歳以上の人からなど、自治体によって順番が異なる高齢者へのワクチン接種。そんな中、春日市が選んだのは、東海地方で唯一となる、市内すべての65歳以上の高齢者を対象とした「抽選」でした。

春日井市の担当者:
「65歳以上の方全員に、せめてその申し込みの機会だけでも平等にしようということで、今回抽選制を採用しております。非常にたくさんの方が応募したのだと思っています」

 抽選に申し込んだのは、すべての高齢者の半数ほどにあたる4万2000人あまりで、一時は1分間に300件もの電話も。ワクチンの数が限られているため、当選は960人。倍率はおよそ44倍となりました。

接種を受けた女性:
「インターネットで申し込んだら当たったんです。うれしかった。(接種して)安心しました」

接種を受けた男性:
「うちの親父が87歳で当選してほしかったけど、僕が当選しちゃった。本当は年齢順で考えて、やってもらうといいんだけど。安心は安心だね」

春日井市の担当者:
「(Q.今後の方針は?)それぞれが予約をして頂いて、希望の場所で希望の日時で打てるようなご案内が、5月以降はできるようになればいいかなと思っております」

 また、19日は三重県東員町でも接種がスタート。対象は80歳以上の高齢者で、三重県内では初となる集団接種で実施されています。

 このほか岐阜県可児市でも、高齢者施設の入居者およそ50人に接種が始まるなど、19日は東海地方の12の自治体で高齢者への接種が始まっています。