新型コロナウイルスの感染拡大を受け、愛知県では20日から「まん延防止等重点措置」の適用が始まりました。午後8時までの営業短縮を求められる名古屋市の飲食店からは、不安の声も聞かれました。

(リポート)
「午後8時を過ぎた錦三丁目です。閉店の店が目立ち、人数もまばらでがらんとした印象です」

 まん延防止等重点措置を適用された愛知県では、名古屋市内ではすべての飲食店が午後8時まで、その他の市町村では午後9時までと営業時間の短縮が求められます。

 名古屋市中区の飲食店「鳥勢」では、席数を減らしたりメニュー表の消毒を徹底したりするなど、感染予防対策をしながら午後8時まで営業を続けました。

鳥勢の女将:
「覚悟はしていたんですけど、こんなに早く来るとは思ってなかったです。1週間少し様子を見てそれから改めて考えようと思ってますけれど、でもやっぱり電気は消したくない思いです」

客:
「慣れちゃった。普段から気を付けていますけど」

別の客:
「折角飲めるようになったのに、またすぐってなったので楽しみが減っちゃったなと思います。なんかすごい振り回されている」

また別の客:
「このまま帰るだけです。もう僕らが協力するしかないです」

 愛知県は短縮営業の要請に応じた店に対し、売り上げなどに応じて1日あたり2万5000円から最大20万円の協力金が支給されます。

 東海3県では20日、愛知で189人、岐阜で36人、三重で37人とあわせて262人に新型コロナウイルスの感染が確認されているほか、名古屋市内の80代の男性が死亡しました。