高齢者が多く、医療体制も万全とはいえないことから懸念される、離島でのコロナ感染。三重県鳥羽市では、先行して3つの離島で高齢者へのワクチン接種が始まりました。

 26日朝、鳥羽市の佐田浜港に持ち込みまれた保冷ボックス。鳥羽の離島へと運ばれるワクチンです。受け取りに来た神島診療所の医師は…。

神島診療所の小泉医師:
「(ワクチンが)早く打てるように、問題が起こらないようにしっかりやりたい」

 ワクチンは市営定期船で、神島、坂手島、菅島の3島へと運ばれました。

 そのうちの1つ坂手島では、午後2時ごろから接種がスタート。人口286人のこの島では、全島民のおよそ7割を65歳以上の高齢者が占めています。

 26日は、20人にワクチン接種が行われました。

接種した高齢者:
「ものすごく痛そうな感じがしとったもんで緊張して来たが、現実に打ってみたら蚊が刺したぐらいで痛くなかったです」

 離島では診療所など小規模な医療施設しかなく、感染者が出た際の患者の搬送にも限界があることから、鳥羽市では、不要不急の往来や釣り、帰省を避けるよう呼びかけています。

※画像と映像の一部は鳥羽市提供