「まん延防止措置」の適用について、国との調整を一緒にやっていきたいとしている岐阜県と三重県。26日、一足先に飲食店などへの時短要請が始まりました。

 26日夜の近鉄四日市駅前…。

(リポート)
「人通りはあるんですが、皆さん駅の方向へ向かう方の姿が多くみられます」

 26日から、県内すべての飲食店に午後8時までの営業時間の短縮が求められる三重県。繰り返される緩和と抑制…。
きみちゃんラーメンの店長:
「(午後)8時にはきっちり終われるように、ちょっと余裕を見ての15分(19時45分閉店)です」

 おでんが自慢の居酒屋、26日夜は1人の客も来ませんでした。こんな日も珍しくはなくなったと言いますが、それでも毎日カウンターに料理を並べます。

居酒屋の店長:
「(余ったおでんは)みんな捨てます。また改めて作る。生活するためには頑張らないといけないから。お客さんが来なくても開けておかないといけないから。前もあったでしょ、それでまた今回でしょ。フラフラになるね、もう大変」

 26日、三重県は「まん延防止措置」の適用を国へ要請することを決定。県は四日市市を重点措置の対象地区にいれるよう国と協議しています。

同・居酒屋の店長:
「どうなるか分わかんないですもん。今から先…」

 一方、岐阜市内にあるカラオケ喫茶では…。

(リポート)
「こちらの店にも、営業時間の短縮を知らせる貼り紙が貼られています」

 岐阜県は県独自の非常事態宣言を発表し、県内9の市の飲食店などを対象に短縮要請がスタートしました。

 感染の危険性が高いとして名指しされることが多くなった「カラオケ喫茶」。これまで以上に神経を尖らせています。

カラオケ喫茶の店長:
「お客さんが帰ったら必ず消毒をやる。何もやってないとなると風評被害になるでね」

 午後7時半ごろ、滑りこみでやってきた常連客。歌い始めて3曲目、やっと気分が乗ってきたところで…。

店員:
「今日から申し訳ありません、8時になりましたのでね。皆さんコロナの方にも気を付けて、またね、明日のご来店もお待ちしております」

常連客:
「ちょっと寂しいです。歌が無かったら困ってしまう。私上手なのよ」

カラオケ喫茶の店長:
「固定客で、ずっと毎日来とった人が全く来ない。来てくれるお客さんだけでも、大事にしていかないかんよね。無視はできないから、細々とやっていくしかない」