愛知県は27日、新たに281人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表しました。また既に陽性と判定されていた242人が変異株ウイルスに感染していたことも発表されました。

 県などによりますと、新たに新型コロナウイルスの感染が分かったのは10歳未満から100歳代の281人です。

 内訳は名古屋市108人、豊橋市18人、豊田市13人、一宮市、春日井市、半田市がそれぞれ12人、瀬戸市と稲沢市が7人、小牧市、江南市、豊川市がそれぞれ6人、岡崎市5人、清須市、弥富市、常滑市、知立市、西尾市、蒲郡市がそれぞれ4人などとなっています。

 クラスターとなっている豊橋市の積善病院では、入院患者の80代男性の感染が判明しました。このクラスターの感染者は85人になりました。

 また常滑市の90代女性は、体調を崩したため26日に医療機関に向かっていたところ意識を失ってその後死亡し、抗原検査をした結果、陽性と判明したということです。

 27日は愛知県内でこの女性を含めて5人が亡くなったことが発表され、県内の死者は624人になりました。

 また、愛知県内で4月中旬から下旬にかけて陽性が分かった10歳未満から80代の242人が変異ウイルスに感染していたことも発表されました。

 4月20日から26日までの1週間で変異ウイルスのPCR検査をしたうち、66.8%が陽性と判定されたということです。

 大村知事は27日夕方の記者会見で、ゴールデンウイークを前にまん延防止重点措置の要請内容を追加すると発表しました。

 具体的には路上や公園での集団での飲酒や、営業時間短縮の要請に応じていない飲食店の利用など、感染リスクの高い行動を自粛するよう新たに求めています。

 事業者に対しては、人の流れを抑えるため休暇取得の促進を新たに要請するほか、防犯上必要なものを除いて屋外の照明を夜間は消すよう求めています。

 大村知事は「ゴールデンウイークの間に様々な対策を取り感染を押さえ込みたい」と話しています。