三重県では28日、新たに60人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また変異ウイルスには新たに163人が感染していたことがわかりました。

 新型コロナウイルスの感染が新たにわかったのは、四日市市や鈴鹿市などに住む10歳未満から80代の60人です。

 四日市市の10歳未満から60代までの男女6人は、市内の私立幼稚園の園児や教師などで、これまでに別の教師に感染がわかったため、検査を受けて陽性が判明しました。この幼稚園の感染者が7人になったことから、県は新たなクラスターとして園児ら約30人の検査を進めています。

 松阪市と津市の30代から50代の男性5人は、津市内にある自動車部品メーカーの従業員などで、同僚が感染したことから、検査を受けて陽性がわかりました。この会社での感染者は6人になり、新たなクラスターとして県が従業員ら25人の検査をしています。

 県内の大学に通う四日市市の男子学生は同じクラブ活動の友人が感染し、検査を受けて陽性が確認されました。この男子学生は屋外スポーツのクラブに所属し、練習などの際にマスクを外すこともあったということで、市が同じクラブに所属する学生ら50人あまりを検査することにしています。

 そのほか、鈴鹿市にある県立高校の生徒3人にも感染が判明し、県は接触した生徒らの調査を進めています。

 28日は入院していた40代と80代の男性2人が27日に亡くなったことが発表されました。40代の患者が亡くなったのは県内で初めてですが、変異株検査の対象にはなっていませんでした。80代の男性は変異ウイルスに感染していたということです。県内の死者は81人になっています。

 変異ウイルスにはこれまでの陽性患者の中から新たに男女136人の感染が確認されました。

 三重県の28日時点の病床使用率は52.6%で感染者は3647人になりました。