岐阜県では29日、新たに72人の新型コロナウイルスへの感染が分かりました。また男性が1人亡くなったことも発表されています。

 岐阜県で新たに感染が確認されたのは、10歳未満から80代の72人です。

 羽島市の小学校では新たに10代の女子児童に感染が確認されました。この学校では、4月24日に男性教員とその家族2人に、25日には10代の男子児童に感染が確認されていて、この学校に関連する感染者が5人となったため県がクラスターに認定しました。

 県によりますと、この5人は変異ウイルスに感染していることがわかっていますが、これまでに教員や児童23人の調査を終えていて、今後は健康観察を続けていくことにしています。

 可児市の10代から40代の男女3人は同居する家族で、これまでにこの家を訪れた愛知県や美濃加茂市に住む知人3人に感染が確認されていることから、県が新たにクラスターに認定しました。

 29日は入院していた郡上市の70代男性が亡くなったことも発表され、県内の死者は132人となりました。

 県の担当者によりますと、新規感染者のおよそ7割が変異ウイルスに感染していて、濃厚接触者や接触者以外の人にも感染が広がっていることから、調査が難しくなっているということです。

 また新規感染者数も第3波となった昨年末に近い水準になっていて、感染拡大への懸念を示しています。

 病床使用率は32.9%で重症者数は3人となっています。