愛知県の大村知事へのリコール署名が大量に偽造された事件を巡り、これまで関与を否定していた事務局長が3日、取材に対して一転、「署名集めを発注した」と認めました。

 愛知県の大村知事へのリコール運動を巡っては、リコール団体から名古屋の広告関連会社に発注があり、アルバイトを雇って佐賀県で大量の署名が偽造されたとみられ、愛知県警は地方自治法違反の疑いで捜査を続けています。

 リコール団体の田中孝博事務局長は、これまで偽造への関与を一切否定していましたが、3日の取材に対し、一転して署名集めを広告関連会社に発注したことを認めました。

田中事務局長:
「署名収集作業は依頼しました。ですけどもアルバイトのことだとか、書き写しを細かく指示したことは全くない。(署名の)収集が大変だと話をしたら、(広告関連会社が)『うちは収集できますよ』と向こうから言ってきた。『書き写すことも、名簿を作ることも、署名を作ることもできますよ』って。『いや、署名作ることって違法のはダメだ』と」

 田中事務局長は、「佐賀で書き写した名前の人を訪ねて実際の署名を求め、有効にする予定だった」とした上で、「偽造は依頼していない」と釈明しました。

 これについて、リコール運動を支援していた名古屋市の河村市長は…。

河村名古屋市長:
「彼が指示したって認めたら、こっちの言っとった通りじゃないですか。真相喋ってくれんとワシも困るがね、変な疑い掛けられて、冗談じゃない」