三重県では6日、新たに32人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。鈴木知事は県独自の緊急警戒宣言について、5月11日の期限で解除せず、より強い措置を検討している考えを示しました。

 感染がわかったのは、桑名市や津市などに住む10歳未満から90代までの32人です。

 度会町の90代と80代の女性はクラスターになっている特別養護老人ホーム「わたらい緑清苑」の入所者で、一度、検査で陰性が確認されていましたが、発熱などの症状が出たため、再検査をして陽性が判明しました。

 この施設の感染者はこれで20人になり、県は一旦陰性が確認されている職員と利用者合わせて100人ほどの検査をしています。

 また、津市の60代女性は家族が感染したため検査を受けたところ、陽性が判明しました。この女性は発熱する前日まで県内の介護施設を利用していたため、県は介護施設で接触があった利用者など26人の検査を進めています。

 三重県の6日時点の病床使用率は59.4%で、累計の感染者数は3975人になりました。

 鈴木知事は6日午後の会見で、県独自に出している「緊急警戒宣言について、病床使用率が高止まりしていることなどから、より強い措置を追加する可能性もある」として、5月11日の期限で解除しない考えを示しました。

 また国に要請している「まん延防止措置」の適用に関しては、「政府と認識は一致している」としたうえで、引き続き適用を国に求めていくということです。