愛知県では6日、新たに290人に新型コロナウイルスの感染が確認されました。

 感染が判明したのは10歳未満から90代までの290人で、内訳は名古屋市が111人、豊橋市が28人、豊田市、岡崎市、一宮市がそれぞれ12人などとなっています。

 一宮市では、患者4人に感染が判明していた病院で新たに60代から90代までの女性患者6人に感染が確認され、県がクラスターに認定する見通しです。6人のうち、80代の女性患者は慢性腎不全で入院していましたが、5日に尿毒症で死亡が確認された後に検査したところ、新型コロナの陽性が判明したということです。

 6日はこのほかに、豊川市の80代の女性が亡くなったことも発表され、累計の死者数は643人となりました。

 また、5日までにこれまでに判明していた新型コロナの患者269人に新たに変異ウイルスへの感染が確認されたことも発表されました。累計の変異ウイルス感染者は1240人となりました。

 政府は愛知県にも5月12日から緊急事態宣言を発令する方針を固めましたが、6日夜、大村知事が取材に応じ、5日から6日にかけて西村経済再生担当相と水面下で話合いを重ねていたことを明かし、「延々と協議して意見の一致をした」と経緯を説明しました。その上で、「予防的観点も含めてここで一気に押さえ込みたい」と宣言の狙いを説明しました。