三重県では12日、新たに49人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また変異株は162人に感染がわかりました。

 新型コロナウイルスの感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10代から80代までの49人です。

 津市や鈴鹿市などに住む高校生の男女5人は、四日市市にある高校の生徒で、これまでに感染がわかっている生徒と接触があったため検査をしたところ、陽性が判明しました。この高校ではこれで生徒6人が感染したことになり、県は73例目のクラスターとして、2つのクラスを対象に残りの生徒など35人の検査を進めています。

 四日市市の高校に通う女子生徒は、同居する家族が感染したため、検査を受けて陽性がわかりました。この女子生徒は喉の痛みなどの軽い症状が出た後に、授業やクラブ活動に出席していたため、市は学校の生徒など47人の検査をしています。

 そのほか、津市の北工事事務所の40代の女性職員や、鈴鹿簡易裁判所に勤務する60代の男性職員への感染もわかっています。

 県によりますと、裁判所の職員は鼻づまりなどの軽い症状が出た後も出勤していましたが、マスク着用などの感染防止対策をしていたことなどから、検査が必要な職場内の接触者はいないということです。

 12日は、90代の男女2人が11日に亡くなったことも発表されました。このうち、女性は変異株への感染が確認されていたということです。県内の死者は95人になりました。

 また変異ウイルスには、これまでの陽性患者の中から新たに162人に感染が確認されました。

 三重県の12日時点での病床使用率は46.5%で、感染者の累計は4249人です。