新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、愛知県は13日に専門家による会合を開き、医療関係者からは更なる重症者用の病床の確保など早急な対応を求める声が上がりました。

愛知県医師会の柵木会長:
「(愛知県の新規感染者が)1000人を超えるんじゃないかという(国の)アドバイザリーボードの試算あるとおっしゃっておられましたけれども、それを覚悟しておく必要がある」

 13日に愛知県が開いた専門家会合で、出席者からは「病床確保のための専門家の会議を設けて議論すべき」など、特に現在126床ある重症者用の病床を拡充すべきといった声が相次ぎました。

 また、救急医療を担う大学病院の関係者からは…。

名大病院中央感染制御部の八木教授:
「大きな手術もちょっと延期にならざるを得ない、受け入れが困難にならざるを得ない状況になってきつつありまして。通常の診療に大きな影響が少しずつ出てきている」

 さらに「既に一般病床のスタッフを削減し対応している。病床の拡充というが施設数を拡充しないと、今ある施設ではかなり限界に達している」と危機感が示されました。

 大村知事は13日午後の記者会見で、「重症病床も大学病院を中心に、重篤な患者を受け入れる高度な医療を提供している大学病院を中心に、今一度さらなる上積み確保を図っている」と話しました。