岐阜県下呂市で新型コロナウイルスの医療従事者向けワクチンのキャンセル分について、市長と副市長が接種していたことが分かりました。

 下呂市によりますと、4月29日、市内の病院から医療従事者用のワクチンにキャンセルが出て廃棄処分になってしまうと市に相談がありました。

 市の健康福祉部長が行政トップとしての立場を考えて山内登市長(63)に接種を提案。市長はすぐに受け入れ、翌日接種を受けたということです。

 山内市長は63歳で、本来は8月以降に接種する予定でしたが、「ワクチンは1本も無駄にできないし、コロナ対策の最高責任者として市民の命を守るため接種を決断した」としています。

 また、田口広宣副市長(58)も5月6日に別の病院からキャンセルの連絡があり、接種を受けたということです。