愛知県の大村知事は17日の会見で、県内の医療体制について「ギリギリのところで持ちこたえている」と危機感を訴えました。

 愛知県内の医療機関の入院者数は16日時点で934人と過去最多になっていますが、大村知事は会見で、入院患者がこれ以上増えると一般医療や救急医療にも制約が出かねないと懸念を示しました。

大村愛知県知事:
「何とかギリギリのところで持ちこたえている。これ以上増えてくると、一般の医療、救急医療についても、何らかの制約をお願いせざるを得ない状況がひたひたと迫っている」

 また、2月の段階で愛知県内のコロナ専用の病床は1215床でしたが、大村知事は17日までに300床増やし、1515床確保したと発表しています。

 一方、17日午後に開かれた中部圏知事会議。

古田岐阜県知事:
「先般、緊急事態措置区域になったいくつかの県とほぼ同水準にあると考えまして、改めて国に対して緊急事態宣言を要請したところでございます」

 岐阜県の古田知事は、国に緊急事態宣言の対象地域に追加するよう要請したことを明らかにしました。

 古田知事によりますと、15日の夜、西村経済再生担当相に直接電話で要請したということです。

古田岐阜県知事:
「(西村大臣は)『岐阜県の状況もフォローさせてもらっています』ということで、よく分析をしていきたいということでした」