愛知県小牧市出身で、体操の寺本明日香選手は15日、3大会連続のオリンピック出場権をかけてNHK杯に臨みましたが、5位に終わり、代表内定を逃しました。その後の記者会見で寺本選手は、「10年間よくここまでやった。幸せだった」と涙しました。

寺本明日香選手:
「色々思い出しちゃって…。10年間、よくここまでやったなって思います。悔しいとかじゃないんですよ、違うんですよ」

 体操女子を引っ張ってきた寺本明日香選手。ロンドン、そしてリオと、2大会連続で背負った日の丸。しかし、去年2月に左足のアキレス腱を断裂する大けが。それでもリハビリを乗り越え、3大会連続のオリンピック出場をかけ、15日のNHK杯に臨みました。

 最初の種目は跳馬。世界で戦える技として磨き続けてきた大技「チュソビチナ」を決め、高得点をマークします。

 その後、段違い平行棒、平均台と順調に得点を重ね、上位に迫った寺本選手。最後の種目は床。

 3年連続のオリンピックをかけた最後の跳躍は着地でバランスを崩し、結果5位。代表内定とはなりませんでした。

寺本明日香選手:
「みんなには『惜しかったね』とか『残念だったね』と言われるかもしれないですけど、オリンピックでメダルを取れる演技ができるかと言われたら、そこまで正直(状態が)戻っていない。約10年間トップでいたから色んな思いがあったし、色んなこともあったし。昔は昔でいいところもあったんですけど、ここまで引っ張ってこれてよかったなって、幸せだったなって思います」