東京の民間検査会社が、名古屋市西区のラボで実施した新型コロナのPCR検査で、実際は陰性だった84人が誤って陽性と判定されていたことがわかりました。

 誤りがあったのは、東京にある民間の検査会社BMLが、5月15日から18日にかけて愛知県内の医療機関から受託し、西区の名古屋ラボで実施した新型コロナのPCR検査の結果です。

 BMLによりますと、18日に医療機関から「陽性が多いのでは」との指摘を受け、別の施設で再検査したところ、陰性だった84人を誤って陽性と判定していたことが分かったということです。

 また、市によりますとこのうちの1人は、結果を受けて軽症者施設に入所したため、感染者の濃厚接触者となっていて、市は改めて検査するなどして退所の手続きを進める予定です。

 これまでに結果に誤りが出た原因はわかっておらず、BMLは名古屋ラボでの検査を19日から中止し、機械のトラブルや作業工程などを調べています。