岐阜育ちで初のプロ棋士、高田明浩四段が、20日のプロデビュー戦で、見事初白星を挙げました。

 肌寒い雨の中、半袖シャツを着て歩いて来る青年…。難関の奨励会を突破してプロ入りを果たした高田明浩四段(18)です。

高田四段:
「岐阜県では在住の棋士がいないので、地元の普及を頑張りつつ将棋の活躍をして、後輩に背中で示せるような棋士になりたいです」

 岐阜育ちで初のプロ入りを決め、現在唯一の岐阜在住のプロ棋士です。

 藤井聡太二冠と同い年の18才で、趣味はけん玉。そんな高田四段、20日いよいよ大阪でデビュー戦を迎えました。

高田四段:
「(昨日は)10時半ぐらいには寝て。2か月間、公式の対局は指していないので、その期間研究した成果を出せたらいいなと思っています」

 デビュー戦は順位戦C級2組の1回戦。藤井二冠の3つ下のクラスからスタートです。

 相手はプロ26年のベテラン・矢倉規広七段、46歳。注目の高田四段の初手は、藤井二冠と同じく「お茶を一口」でした。

 持ち時間それぞれ6時間の長丁場。終局は夜遅くになる見込みでしたが、午後5時半前に83手で高田明浩四段が勝利。使った時間はわずか1時間40分。およそ4時間半も持ち時間を残すという驚きのデビュー戦でした。

高田四段:
「少し緊張はしていたんですけど、普段通り指せたかなという感じです。奨励会の時と違ってプロになったので、将棋の愛好家の方に見られているという意識をしっかりと持って、精いっぱい指していこうと思っています」