24日から、愛知県でも新型コロナワクチンの大規模接種が始まっています。

 大規模接種の会場となっている愛知県豊山町の県営名古屋空港ターミナルビルを取材しました。

 会場へは、飛行機に乗るための正面玄関ではなく正面右手奥にある専用の入口から。接種会場は2階でエレベーターもあります。

 会場に入ると、まず受付。ここでは3つの持ち物、(1)接種券、(2)本人確認の書類、(3)事前に記入した予診表が必要で、予約した本人かを確認します。

 24日は開始直後に一時的に混雑しましたが、その後窓口を増やして対応し、現在は混雑は無くなっています。

 続いて行われる予診は、ブースの中で持病や普段使っている薬などの聞き取りがあり、ワクチンを打てるかどうか判断されます。

 予診が終わると接種のエリアへと進むのですが、ここまでの移動だけでも距離があります。会場では付き添いは1人まで可能で、足の不自由な方には車イス10台の用意があり、会場スタッフの方も手伝ってくれるということです。

 接種もブースの中で行われます。ワクチンは肩の筋肉に注射するため、当日は肩を出しやすい半袖などの服装で来るようにしてください。

 接種が終わったら、すぐ隣のエリアで経過観察をします。待機の時間は、持病などにより15分から30分と人によって違います。250人分の椅子が並べられていて、万が一副反応が出た場合は、4部屋ある救護室で応急処置を受けます。

 こちらの会場では午後6時までに500人が接種予定ですが、今後は1日最大2000人に接種が行われます。

 愛知県の大規模接種は豊明市の藤田医科大学でも実施されていて、いずれも24日は名古屋市の高齢者が対象ですが、6月以降はほかに合わせて8つの自治体にも対象を拡大して進める予定です。

 愛知県の大規模接種、それぞれの会場には無料でシャトルバスが出ます。

「空港会場」には、名古屋市からは名古屋駅の名鉄バスセンターと市営地下鉄黒川駅が発着場となっています。また、6月からは空港会場で春日井市の高齢者への接種も始まるため、それに合わせて春日井市役所とJR勝川駅からもシャトルバスが出ます。

 そして「藤田医科大学会場」へは名鉄鳴海駅から発着し、今後は市営地下鉄徳重駅からも検討されています。いずれのバスも15分間隔で運行される予定で、事前予約は不要ですが、乗車時には接種券の提示が必要で、付き添いの方も1人まで同乗可能です。

 また、6月大規模接種が始まる豊明市、大府市、東郷町でも無料のシャトルバスを運行する予定です。