三重県では24日、新たに9人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。1日あたりの感染者が1桁になるのは、3月29日以来56日ぶりです。

 感染がわかったのは、四日市市や鈴鹿市などに住む10代から90代までの9人です。

 四日市市の中学校に通う男子生徒は、同居する家族が感染したため、検査を受けて陽性が判明しました。

 この男子生徒は家族の感染がわかるまでは学校へ登校していたほか、屋外でのスポーツの習い事をしていたため、市は習い事で一緒だった十数人と、学校の生徒など61人を検査しています。

 松阪市の80代男性はクラスターになっている「わたらい緑清苑」の入所者で、これまでの検査で3回陰性が確認されていましたが、21日に発熱したため検査をしたところ、陽性が判明しました。県は男性の感染経路を調査するとともに、ほかの入所者などの再検査も検討しています。この施設の感染者は30人になりました。

 24日は入院していた80代の男女2人が23日に亡くなったことも発表されました。女性については変異ウイルスの感染が確認されていたということです。県内の死者は103人になりました。

 月曜日の新規感染者数は少なく出る傾向ですが、三重県で1日あたりの人数が10人を下回るのは、3月29日以来、56日ぶりです。

 鈴木知事は24日午後の会見で感染状況について、「医療提供体制は厳しい状況が続いている。もう少しデータを見た上で有識者会議を開き、31日に期限を迎える『まん延防止措置』への対応を検討していきたい」と述べました。

 三重県の24日時点の病床使用率は37.3%です。