高齢者向けの新型コロナのワクチン接種、愛知県でも24日から空港や大学を会場にした大規模接種が始まりました。

 名古屋市に住む65歳以上の高齢者を対象に始まった、愛知県の「大規模接種」。会場の1つ、県営名古屋空港ターミナルビルには、午後1時のスタートから高齢者が続々と訪れ、接種を受けていきました。

 正面玄関とは別に設けられた専用の入り口からエレベーターや階段で2階へ。巨大なフロアが会場となっています。会場は、受付、予診、接種、経過観察と、大きく4つのエリアに分かれています。

 予診と接種をそれぞれブースで受けた後、経過観察のため15分から30分待機し、万が一副反応が出た場合は救護室で応急処置を受けます。

接種を受けた男性:
「なるべく早い方がいいだろうと思って。スムーズにやってもらえて良かったと思います」

接種を受けた女性:
「(予約は)すぐ7分くらいで取れました。まさかこんなに早く打ってもらえるとは思わなかったから」

 午後1時のスタート直後に予約確認でやや混雑しましたが、窓口を増やして対応し、その後混雑はありませんでした。

愛知県がんセンター病院の伊東医師:
「初日で混乱が予想されたんですけれど、特に大きなことはなかったですね。医療従事者とのコミュニケーションがまだ円滑に進まないところもあって、マニュアルに落とし込んで翌日以降も円滑にやっていこうと思っています」

 空港会場では、24日に接種を予定していた500人のうち、午後3時前までに8人が急遽キャンセル。余った分はキャンセルに備え待機していた看護学生に接種されました。

 愛知県では24日、藤田医科大学でも大規模接種がスタート。6月からは両会場で順次対象の自治体を広げ、1日最大3000人への接種を予定しています。